
病院で、おなかにゼリーをぬって、小さな機械をあてながら画面を見る検査を見たことがあるかもしれません。これが「超音波検査」です。手術のように体を切らなくても、体の中のようすを画像にして見ることができます。痛みがほとんどなく、放射線も使わないため、赤ちゃんやおなかの中の子どもを調べるときにもよく使われます。

どうして体の中が見えるのでしょう。ひみつは「音」です。耳では聞こえないほど高い音を体の中に送りこみます。この音を「超音波」といいます。音は、山びこのように、かたいものやちがう種類のものにぶつかるとはね返ってきます。この検査では、体の中ではね返ってきた音を機械が受け取り、その強さや時間を計算して画像に変えているのです。


検査の流れはこうです。まず、機械の先(プローブという部分)から超音波を体に送ります。次に、その音が体の中の臓器などにぶつかってはね返ります。最後に、同じプローブがはね返った音を受け取り、返ってくるまでの時間を使って、近いものと遠いものを白と黒の濃さで画面に映します。ゼリーをぬるのは、プローブと体のすき間の空気をなくし、音をうまく伝えるためです。