
海の中は光がとどきにくく、少し深いところは暗くて遠くまで見えません。それなのにイルカは、にごった海でもすばやく泳ぎ、小さな魚をつかまえます。そのひみつは「音」です。イルカは自分で音を出し、そのはね返りを聞いてまわりのようすを知っています。このしくみをくわしく見ていきましょう。

イルカは頭の中で「カチカチ」という短い音を、たくさん出します。この音は前に向かってビームのようにまっすぐ進みます。イルカがどんな生き物なのか、体のつくりや仲間とのくらしも気になりますね。まずは、この音をどう使っているのかを見てみましょう。


はじめにイルカが音を出すと、その音は前にある魚や岩、海の底にぶつかって、はね返ってきます。イルカはこのはね返り(こだま)を聞き取ります。音がすぐに戻ってくれば近く、時間がかかれば遠くにある、とわかります。さらに、はね返る音の強さや形から、大きさやかたちまで感じ取ることができます。まるで音で「絵」をえがくようなしくみです。