まいにちこども新聞

鏡のような 分子ってなに?

科学・自然 ・ 小学生にもわかりやすく解説
右手と左手は似ているのに重ならない。鏡のような分子もこれと同じ関係です。
右手と左手は似ているのに重ならない。鏡のような分子もこれと同じ関係です。

右手と左手は形がそっくりなのに、重ね合わせるとぴったり合いません。まるで鏡にうつした姿どうしのような関係です。じつは、物をつくっている小さな粒「分子」にも、これと同じ関係のものがあります。にているのに重ならない、こうした分子のなかまを「鏡像異性体(きょうぞういせいたい)」とよびます。

右手用の手袋が左手に入らないのは、形が鏡うつしだから。
右手用の手袋が左手に入らないのは、形が鏡うつしだから。

右手と左手は、指の数もならび方も同じです。でも右手用の手袋を左手にはめようとすると、うまく入りません。パーツは全部同じなのに、組み合わさり方だけが逆になっているからです。この「似ているのに重ならない」性質を、むずかしい言葉で『キラル』といいます。鏡のような分子も、まったく同じしくみでできています。

中心の原子に4つのちがう原子がつくと、右手型と左手型の2種類ができます。
中心の原子に4つのちがう原子がつくと、右手型と左手型の2種類ができます。

分子は、もっと小さな粒「原子」がつながってできています。まんなかの炭素という原子に、4つのちがう原子やかたまりがつながると、右手型と左手型の2種類ができます。つなぎ方の順番は同じでも、空間でのならび方が鏡うつしになるのです。どちらも同じ材料でできているのに、ぴったり重ねることはできません。

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