
江戸時代の日本には、ぜんまいや歯車の力だけで動く「からくり人形」がありました。電気もモーターもない時代に、おちゃをはこんだり字を書いたりする人形が作られていたのです。むかしの人の知恵がつまった、日本のすごい技術です。

いちばん有名なからくり人形は「茶運び人形」です。おぼんに茶わんをのせると前に進み、おきゃくさんが茶わんをとると止まります。のみ終わって茶わんをもどすと、向きをかえてもとの場所へ帰っていきます。まるで気持ちがあるように動くのがおどろきです。


からくり人形の中には、くるくるまいた「ぜんまい」というバネが入っています。ぜんまいがゆっくりほどける力が歯車に伝わり、人形の下の車輪をまわして前に進ませます。茶わんの重さがおぼんをおし下げると、歯車を止めるしかけがはたらいて人形が止まります。歯車の組み合わせで、進む時間や向きをかえることもできるのです。