
けがや病気でこわれてしまった体の部分を、あたらしくつくり直して治す医療のことを「再生医療」といいます。 これまでの薬や手術では治せなかった部分も、体をつくるもとになる「細胞」を使って直そう、というあたらしい考え方です。トカゲがしっぽを生やし直すような力を、人の医療でも生かそうとしているのです。

じつは、わたしたちの体には、もともと自分で治る力があります。指をきっても、しばらくするとかさぶたができ、やがて新しい皮ふができますね。 これは、体の中で新しい「細胞」がつぎつぎとつくられ、こわれた部分を修理しているからです。再生医療は、この体がもともと持っている「治る力」をうまく手助けする医療だといえます。


では、どうやって体を治すのでしょう。大きく分けて三つのステップがあります。 (1) まず、もとになる細胞を取り出します。(2) つぎに、その細胞を実験室でたくさんふやしたり、目的の部分に育てたりします。(3) 最後に、それを悪くなった場所にもどして、体を治します。 小さな苗を育ててから畑に植えるのに、少し似ています。