
トキは、白い羽をもつ美しい鳥で、羽の下側がうすいピンク色をしています。この色は「トキ色」とよばれ、日本の伝統的な色の名前にもなっています。顔は赤く、長く下向きにまがったくちばしが特ちょうです。かつては日本や東アジアの広い地域にすんでいましたが、今では数がとても少なくなり、大切に守られている鳥です。

トキが空を飛ぶと、羽を広げたときに下側のピンク色がよく見えます。体の大きさはカラスより少し大きいくらいで、首も足も長いのが特ちょうです。長く下にまがったくちばしを、田んぼや湿地のどろの中に入れて、手さぐりでえさを見つけます。

トキは、田んぼや浅い水辺で、ドジョウやカエル、水の中の虫などを食べます。だからトキが生きていくには、小さな生き物がたくさんすむ、農薬の少ないきれいな田んぼが必要です。人が手入れをして、山や林と田んぼがとなり合うようにたもたれた場所を「里山」といいます。トキは昔から、この里山で人のくらしのそばに生きてきた鳥なのです。