まいにちこども新聞

ワクチンの陰謀論、正しい情報を伝えても直りにくい

2026-09-12 ・ 出典: サイエンスポータル ・ 小学生にもわかるニュース
写真: サイエンスポータル

新型コロナウイルスのワクチンをめぐって、「ワクチンに小さな機械(マイクロチップ)が埋めこまれている」「本当のことが国や会社に隠されている」といった、根拠のないうわさが広がりました。こうした話を信じている人に、正しい情報をきちんと伝えても、なかなか考えが変わらないことが、立正大学の研究でわかりました。

根拠のない話が、人から人へ連鎖して広がっていく様子。
根拠のない話が、人から人へ連鎖して広がっていく様子。

「だれかがこっそり悪だくみをしている」という、証拠のないうわさを『陰謀論』と呼びます。はっきりした根拠がないのに、なんとなく本当らしく感じられて、人から人へと広がっていくのが特ちょうです。ワクチンのマイクロチップの話も、その一つです。

🔍 陰謀論ってなに?タップでくわしい解説へ

研究でわかったのは、陰謀論を信じている人ほど、新聞やテレビなどの「マスメディア」への不信感が強い、ということです。マスメディアとは、たくさんの人に一度に情報を伝える仕組みのことです。もともと信じていない相手が正しい情報を流しても、「それも作り話だ」と受け取られてしまい、なかなか届かないのです。

💬 ハカセに聞こう
👦
ボク
正しい情報を伝えれば、考えは変わりそうなのに、どうして変わらないの?
🧓
ハカセ
情報を伝える相手、つまり新聞やテレビそのものを信じていないからじゃ。中身より先に、送り手を疑ってしまうんじゃな。
👧
ワタシ
なるほど。だれが言ったかで、信じるか決まっちゃうんだね。
🧓
ハカセ
その通りじゃ。だからこそ、情報をうのみにせず自分で確かめる習慣が大事なんじゃよ。
ワクチンが体を守る仕組みを前もって準備させる様子の断面図。
ワクチンが体を守る仕組みを前もって準備させる様子の断面図。

ところで、ワクチンはそもそも何のための薬なのでしょう。ワクチンは、病気のもとになるものの一部を体に少しだけ入れて、体を守る仕組みをあらかじめ準備させておく薬です。だから、本物の病気にかかっても重くなりにくくなります。

🔍 ワクチンってどうして病気を防げるの?タップでくわしい解説へ
一つの情報だけでなく、複数を見比べて確かめる様子。
一つの情報だけでなく、複数を見比べて確かめる様子。

うそやうわさにだまされないためには、自分で確かめる習慣が役に立ちます。一つの情報だけで決めず、いくつかを見比べる。だれが、どこから発信した情報なのかを確かめる。こうした確かめ方は、うその情報を見やぶる力につながります。

🔍 うその情報を見やぶるには?タップでくわしい解説へ
📖 ことばのミニかいせつ
陰謀論いんぼうろん
「だれかがこっそり悪だくみをしている」という、証拠のないうわさのことです。
マスメディア
新聞やテレビなど、たくさんの人に一度に情報を伝える仕組みのことです。
⭐ きょうのポイント
陰謀論を信じる人はマスメディアへの不信感が強く、正しい情報を伝えても直りにくいことがわかりました。情報を自分で確かめる力が大切です。
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この記事は3つのむずかしさ(やさしい・ふつう・くわしい)でよめます。毎朝あたらしい新聞がとどくよ。

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